菰野陣屋
Komono Jinya, Japan

登城日:
2011.8.14

【菰野陣屋概要】

菰野陣屋は、1600年(慶長5年)に家康から
1万2千石を拝領した土方雄氏が築いた陣屋です。 

陣屋跡は現在は菰野小学校になっています。

土方雄氏が興した菰野藩は、雄氏の子孫が
12代に亘り、明治まで藩主を務めました。

【菰野陣屋へのアクセス】

菰野陣屋跡は、近鉄湯の山線の中菰野駅から
東に歩いて徒歩約5分の位置にあります。

【菰野陣屋訪問記】

菰野陣屋跡は現在の菰野小学校になっています。
近鉄湯の山線の中菰野駅から東に歩いて
ほど近い所に菰野小学校があります。


撮影: 2011年8月

学校の敷地の東側にある門から
校庭越しに校舎を眺めた様子です。

この菰野小学校の北西に、当時の陣屋の名残がありました。


撮影: 2011年8月

このこんもりとした森が土塁の跡で、
その下に堀の名残と思われる石組の
窪地がありました。

菰野小学校の西側には国道306号線が走り、
高架橋となっていますが、この窪地は
その下を通り、国道の西側へ続いています。


撮影: 2011年8月

菰野小学校の敷地は国道の東側にあり、
高架の国道の下に細い道が南に続いています。


撮影: 2011年8月

この道の左手が菰野小学校の南西の隅に
あたりますが、江戸時代にはここに
隅櫓が建っていました。


撮影: 2011年8月

現地にあった案内板の写真です。
この隅櫓は意外な事に江戸幕府が倒れた後の
1868年(明治元年)に、菰野藩最後の藩主となった
第12代の土方雄永の婚礼に際して建てられたそうです。

菰野小学校の校舎の南側にあった城址碑です。


撮影: 2011年8月

菰野藩の石高は1万2千石、しかも書院などは
あったものの、江戸時代には櫓も築かれておらず、
城ではなく陣屋だったとみなすべきでしょう。


撮影: 2011年8月

城址碑のある辺りの様子です。

通りを隔てた南側は、近鉄湯の山線の
線路があり、電車が行き交っていました。


撮影: 2011年8月

菰野小学校周辺は家も建ち、視界も開けていませんが、
集落を離れると、御在所岳が良く見えていました。