羽豆崎城
Ruins of Hazuzaki Fort, Japan


登城日:
2008. 12. 29







【羽豆崎城概要】


羽豆崎城は、愛知県の知多半島の先端、
師崎港の南の高台にあるお城です。






この地には白鳳年間(700年代)に創建された
羽豆神社があり、羽豆神社の社伝によれば
14世紀初めの元亨年間(1312年〜1313年)に
熱田大宮司摂津守親昌が城を築いたそうです。

熱田大宮司は南朝に属していたそうです。
東海道の陸路を北朝側に抑えられた為、
南朝は東国との往来を海路に頼っていたそうです。

この羽豆崎城も南朝の海路を構成する
重要なお城だったのでしょうか。



お城は師崎港のすぐ南に位置し、
羽豆崎城のある高台は東西に長い
形をしていて、港を伊勢湾から
隠すような位置関係にあります。

師崎の様子はこちらです。



【羽豆崎城へのアクセス】


師崎港フェリーターミナル南すぐ。
師崎港へは名古屋鉄道河和線河和駅から
南知多コミュニティバスで約36分です。

南知多コミュニティバスの時刻表はこちらです。





【羽豆崎城登城記】



羽豆崎城は、知多半島の先端に位置しています。
一説によると日本武尊の東征にあたり
水軍の拠点になったという説もあるそうです。

2008年12月に日間賀島から師崎に向かう
フェリーから眺めた師崎港の様子です。



羽豆崎城のある高台は
上の写真の左端にあります。

海を行き来する船を
監視するには絶好の場所で、
海城として築かれたのも頷けます。


師崎港から知多半島方向に向かうと、
左手の高台の端に鳥居が見えてきました。



この時、この高台の上にお城がある事は知らずに、
神社を眺めにと鳥居の奥の階段を上り始めました。

高台に上ると、細長い高台の中央の尾根の部分に
羽豆神社へと続く散策路が整備されていました。



この散策道を進むと、道の脇に
羽豆崎城の城址碑がありました。



この城址碑を見て初めてこの高台が
羽豆崎城址であることを知りました。

城址碑の先に展望台が見えてきました。
下の写真で、散策路の先に展望台の
階段が写っています。



この辺りが高台のほぼ中央です。
当時は主郭があったと思しき辺りですが
細長い地形で、曲輪の規模はあまり
大きくはなかったと思います。


この先で、羽豆神社の鳥居が現れました。



この先の神社の境内も当時は曲輪を
形成していたものと思います。

参道を進むと高台の南端に出ました。



春夏秋冬、四季の師崎を
詠んだ歌碑が立っていました。

その向こうに広がる三河湾と伊勢湾の眺めです。



写真左手に日間賀島、右手には
篠島が浮かんでいました。

この眺め、伊勢湾や三河湾を航行する
船の様子が一望のもとで、海城として
絶好の場所であることを改めて実感しました。


この背後に羽豆神社の本殿があります。



羽豆神社は尾張氏の祖神・建稲種命を祀り、
創建は8世紀の白凰年間という由緒ある神社です。

この羽豆神社には家康をはじめ累代の
尾張徳川藩主も参拝したそうです。



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