犬山城
Inuyama Castle, Japan


登城日:
2005. 09. 18





国宝 犬山城



犬山城は江戸時代の天守閣が現存する
12城のうちの一つで、国宝にも指定されています。

木曽川の畔に建ち、尾張と美濃の
国を分ける要衝の位置にあります。

地図はこちらです→ Mapion


犬山城の歴史は、1469年に建てられたお城を、
1537年(天文6年)に、織田信康が
今の場所に移築したことに始まるそうです。

犬山城の立地故か、織田信長の美濃攻めや、
小牧長久手の戦いの時に秀吉が入城したりと
歴史の舞台にも幾度か登場しています。

その間、信長や秀吉の家臣が
目まぐるしく犬山城主を入れ替わった後、
江戸幕府成立後は、尾張徳川藩の支城となり、
尾張徳川藩の家臣の平岩氏、その後
成瀬氏が城主になったそうです。

現存する天守閣は、1537年に移築された
建物がそのまま残っているそうで、
日本最古の天守閣ということです。


この犬山城に2005年の9月半ばに行ってきました。
岐阜城を訪れた後、犬山まで足を延ばしたのです。

愛知県に長らく住んでいたのですが、
国宝のこのお城に行くのは初めてでした。

名鉄・犬山駅からタクシーに乗り、お城に向いましたが、
タクシーから下車すると、目の前は二つの神社。



とりあえず神社に足を踏み入れ、境内を抜けると
お城への上り口が見つかりました。

石垣の間の緩やかな坂道を上っていくと
本丸への入口に当たる鉄門が見えてきました。



この鉄門は、1965年(昭和40年)に
鉄筋コンクリート製で復元されたものです。

この鉄門をくぐると、国宝の天守閣は目の前です。



1469年に建てられた1階と2階部分に
後年になって、3階・4階の望楼部分が
増築されたそうです。

3層目の屋根についている唐破風が
天守閣の気品を高めているようです。

犬山城の内部は薄暗く、急な階段が
いかにも昔ながらの天守閣と言った感じがします。


急な階段を上り、4階の廻縁から
景色を眺めてみました。

小高い山の上にある天守閣からは
素晴らしい景色が広がっていました。

まず、北側には眼下を木曽川が流れています。



傾きかけた秋の日差しが、
木曽川の川面に輝いていました。
この木曽川の流れの向こうに
金華山が見えていました。

そして、木曽川の流れ。



いつまでも眺めていたくなる
とてもいい景色でした。

お城の南側は、濃尾平野が広がり、
視界が広がっていました。

小高い山の上に建つ小牧城も見えています。
小牧長久手の戦いのとき、秀吉は
あの小牧城を見つめながら
戦略を練っていたことでしょう。


お城を見学した後、木曽川の畔を歩きました。
逆光の中、犬山城が聳えています。



川沿いに建つ犬山城の景観を
ドイツのライン川沿いの古城の様子に例えて
このあたりは、日本ラインと呼ばれています。

舟下りや夏には鵜飼も行われており、
一度ゆっくり泊りがけで来てみたいです。

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