奥沢城は後北条氏の武将・吉良頼康が
16世紀半ば頃に築城したと言われています。

世田谷城の出城として使われていたそうです。

奥沢城は1590年(天正18年)、後北条氏が
小田原征伐で敗れた後廃城となります。

浄真寺の境内は、12万平米(3万6千坪)の広さを
有しているようで、奥沢城も同じほどの
大きさだったのでしょうか。

奥沢城は東急大井町線の九品仏駅から徒歩5分程です。

東急大井町線の九品仏駅から
浄真寺までは歩いて数分の距離です。

境内に入り、参道を少し歩いて行くと、
立派な仁王門が見えてきました。

この仁王門は1793年(寛政5年)に建てられています。

仁王門を抜けた左手には鐘楼堂があり、その奥には
昔ながらの武蔵野と思われる景色が広がっていました。

この景色は、奥沢城が廃城となった後、浄真寺が
建立された頃の様子が残っているように思います。

木々が密集している辺りは櫓台の跡の様にも思えます。
境内の端には土塁も残っているそうで、近くまで行って
みたかったのですが、境内は腐葉土を守る為に敷石の所
以外は立ち入り禁止となっていたので、諦めました。

浄真寺の本堂と九品仏の謂れとなった九躯の
阿弥陀仏が収められている三仏堂です。

土塁を眺められなかったのは残念でしたが、武蔵野の
古城の雰囲気と、浄真寺のお堂を楽しむ事が出来ました。