本宮山は、豊橋平野に聳える標高789.2mの山です。
下りの東海道新幹線に乗って豊橋を過ぎ、
豊川を渡って右手の車窓に平野の向こうに
聳える本宮山の姿が見えてきます。
愛知県東三河地方の新城市、豊川市と
西三河の岡崎との境に位置しています。
ここから男川を遡るとくらがり渓谷があり、
更に急坂を上り峠に辿り着いたところで
本宮山スカイラインに分け入り、尾根に沿って
車を走らせると本宮山の山頂です。
逆光を浴びながら眺める三河湾の様子です。
こちらは遠く中央アルプスへと続く三河の山々です。
そして、西側には岡崎平野の向こうに
遠く、名古屋の高層ビル群も見えていました。
駐車場から山頂へと続く道が整備されていました。
本宮山の山頂には数多くのアンテナが立っています。
アンテナの手前に低いケルンが築かれ、
本宮山頂の碑も立っていました。
そしてこの山頂からの三河湾の
眺めは素晴らしいものでした。
陽の光を浴びた三河湾はまるで鏡のように輝き、
その三河湾に渥美半島が点々と伸びています。
その三河湾の雄大な景色の左手に
杉の杜がありました。
豊橋平野に聳える本宮山は
古くから信仰の対象になった山で
山頂に近いこの杜に、三河国一宮の
砥鹿神社の奥宮が鎮座しています。
砥鹿神社奥宮の杜は樹齢1000年にもなり
愛知県の天然記念物に指定されているそうです。
山頂からの階段をくぐり、赤い鳥居を抜けると
砥鹿神社の古びた石の鳥居が現れました。
杉の杜の道を歩いていくと、
奥に奥宮の拝殿がありました。
砥鹿神社は8世紀初頭に創建されたという
古い神社で、山頂の神社はひっそりとして
風格と厳格な雰囲気が漂っていました。
奥宮拝殿に向かう途中には
富士山遥拝所もありました。
この日は残念ながら東の空は霞み
富士山の姿を見る事は出来ませんでした。