伊賀川は岡崎城のすぐ
西側を流れる小さな川です。
岡崎市の東側の丘陵地帯から流れ出し
市の中心部をぐるりと取り囲むように
東から北、そして西側へと回りこんでいます。
岡崎市中心部を流れる
伊賀川の地図はこちらです。
岡崎城のすぐ西側の様子です。
この辺りは、岡崎城天守閣を眺めながら、
花見をする人を沢山見かけます。
街の中心部のすぐ近くで、のんびりと桜を
眺められる環境にあるのは嬉しいことです。
白山神社下から眺める桜の様子です。
丁度、若いカップルが河原を歩いていて
絵になる情景でした。
白山神社の北側にある柿田橋を過ぎると
河原が狭くなり、堤防の上の
道路を歩く様になります。
堤防に沿って桜並木が続いていました。
この景色を眺めながら歩いていくと
伊賀八幡宮の赤い神橋が見えてきました。
伊賀八幡宮は1470年(文明2年)頃に創建され、
徳川家康も戦勝祈願をした神社です。
1611年(慶長16年)、徳川家康公が造営し、
更に1636年(寛永13年)に三代将軍・家光公の
造営で現在の社殿が整っています。
ここから伊賀川の桜並木は
益々見事になっていきます。
川幅も狭くなり、堤防の両側の桜が
枝を張り、伊賀川が桜のトンネルを
流れているようになりました。
川面にも桜の花が映っています。
途中に"さくら小橋"という
木造の橋が架かっていました。
その橋の袂に浅瀬となり、
川のせせらぎが聞こえてくるようでした。
堤防沿いには、お洒落なカフェやレストラン、
ギャラリーなどが建っていました。
桜の季節だけでなく、この堤防を
散策する人が多いのでしょうか。
春の暖かな日差しを浴びて輝くような桜です。
こうして桜を眺めていると、桜は、何故こんなにも、
美しいと感じさせるのかと、思わずにはいられません。
堤防も桜のトンネルになっています。
朝早い時間は静かでしたが、
この伊賀川の桜を愛でようと、
時間とともに、多くの人が
堤防の道を散策していました。
この伊賀川沿いに咲く桜の木は
480本を超える桜の木があるそうです。
2008年8月、岡崎では1時間に146mmもの豪雨があり
伊賀川が氾濫し、2人の方が亡くなっています。
この洪水被害を受けて、伊賀川の改修が
計画されているそうで、計画通りに着工されると、
半分近い桜の木が伐採されてしまうそうです。
この桜並木も、今年(2010年)が
見納めになってしまうかも知れません。