岡崎市役所からまっすぐ南に向かい
乙川に架かる吹矢橋からの眺めです。
岡崎市の中心部を流れる乙川は
このあたりで蛇行し、浅瀬が現れています。
緩やかな乙川の流れに浅瀬があるこの辺りは
浄瑠璃ヶ淵があったところと言われています。
浄瑠璃ヶ淵の地図はこちらです。
浄瑠璃姫は1148年(久安4年)頃に、
岡崎の矢作宿に住んでいた
源中納言兼高の娘と言われています。
"散る花に 流れもよどむ 姫ヶ淵"
この句碑は義経が向かった平泉に
向けて立てられているそうです。
浄瑠璃姫の両親は、川に身を投げた
娘の事を嘆き悲しみ、「穴観音」を建て
その霊を弔ったそうですが、昭和に入って
乙川の河川改修を行った際に、
「穴観音」は壊されてしまったそうです。
僅かな浅瀬に浄瑠璃ヶ淵の面影を残す乙川。
この清らかな流れに浄瑠璃姫の悲しみも
癒されているのでしょうか。
浄瑠璃姫のお墓は、岡崎城の東曲輪にあります。