不相城は、愛知県蒲郡市の海岸線近くにあり、
三河湾に浮かぶ竹島を望む小高い丘の
上に築かれた古城です。

蒲郡市の北部にある上の郷城の城主だった
鵜殿氏の庶流・不相鵜殿氏が城主でした。

城の遺構は残っておらず、城址には
蒲郡クラッシックホテルが建っています。

JR東海道本線蒲郡駅から
南東に徒歩約20分程です。

2011年4月24日、前の週に蒲郡市内の竹谷城、上ノ郷城と
五井城を訪れたところでしたが、この日も蒲郡を訪れました。

この日は竹島を訪れた後、すぐ近くにある
蒲郡ｌクラシックホテルを訪れました。

かつて、この蒲郡クラシックホテルの建つ
この場所に不相城がありました。
丘の上のホテルまで、坂道を登って行きます。

このホテルは1934年(昭和9年)に当時の国際観光局が主導し
建築された4つのホテルの一つで、格式の高いホテルです。
足を踏み入れるのも憚られる感じですが、この日は五月祭りが
開かれ、園内は開放されていたので、少しばかり気軽に歩けました。

丘の上に近づくと、蒲郡クラシックホテルの
城郭風の建物が見えてきました。

不相城の遺構は残っていないようですが、
手前の、庭園の池は堀跡の様にも思えます。

蒲郡クラシックホテルの正面側の様子です。

近代化産業遺産に指定されているそうです。
この日はよく晴れ、つつじはまだ満開ではありませんでしたが、
気持ち良くホテルの庭を散策出来ました。

土塁や曲輪の跡が残っていないかと、ホテルの敷地内を
歩いていましたが、はっきりとわかるような遺構は
やはり残っていませんでした。

赤い野点傘がとても印象的でした。
ホテルからは竹島も見えていました。

城主の鵜殿氏も、戦の合間に、
この景色を眺めて心を癒していた事でしょう。